【着物の柄】江戸小紋の「鮫」柄について

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江戸小紋の着物には有名ないくつかの模様があり、特に「鮫」「行儀」「角通し」の3つが代表的です。

代表的なので、上記3つの江戸小紋着物の柄は「江戸小紋の三役」と呼ばれているくらいです。

様々ある江戸小紋の柄の中でも、江戸小紋三役となるととりわけ敷居が高いので、着物に紋を入れればフォーマルシーンでも着ることが出来ます。

 

さて、江戸小紋三役の有名な3つの柄について、ひとつずつ触れていこうと思います。

 

【着物の柄】江戸小紋の鮫柄ってどんな柄なの?

江戸小紋の鮫模様は、まるで鮫の皮のように細かな丸紋で作られた図柄で、もうあまりに模様が細かいので、着物を遠目から見ると無地に見えます。

江戸小紋着物の鮫柄の中でも大きさがあり、小さい順から「極鮫」「中鮫」「並鮫」とあります。

一番小さい極鮫となると、なんと3センチ四方で900前後もの孔で構成されるようになります。これはかなり細かいです。着物一枚の中に、いったいいくつの手しごとが凝縮されているのか…。

あと丸紋の並び方で、きちんと整列して並んでいるものを「行儀鮫」、それぞれ違う場所で柄を構成しているものを「乱れ鮫」ともいいます。

 

江戸小紋が流行し広がっていく最中、各大名で使える江戸小紋の柄が決まっていった…という話も前記事でちょっぴりしました。

この鮫模様は島津家が使っていたもので、極鮫模様となると紀州徳川家が使っていたものになります。

今回ご紹介した江戸小紋の「鮫」…。

実は鮫柄専門の伊勢型紙の職人さんが既に途絶えてしまい、壁紙のみが残っている状態になっているそうです。

型紙が残っているので、その柄の着物はまだいつでも作れるっちゃあ作れるんですが、新作、いや新柄はもう出てこないかも知れません…。

ただ、久保田一竹氏の辻が花、与那嶺貞氏の読谷山花織、鈴田照次氏の木版摺更紗等のように、研究と努力の末に復興、となる可能性も、なくはないです。

 

 

 

 

 

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